理事長挨拶

一般社団法人 白山青年会議所は本年で49年目を迎えます。平素より当会議所の活動に対し、地域の皆様には多大なるご理解とご協力を賜り厚く御礼申し上げます。

2019年は「Take Action~私たちの運動が未来をえがく~」をスローガンとして掲げ、私たちの持つ若さと行動力で地域にコミットし、ホスピタリティーあふれるまちづくり、ひとづくりを行ないます。

また、この広い白山市のみならずその周辺地域と連携し、「明るい豊かな社会の実現」に向け地元の青年経済人としてJC運動を通じて地域社会の発展の一翼を担えるよう行動し、そこで得られる様々な経験を通じて会員の資質向上を図ってまいります。

最後になりますが、これまで同様、地域に愛される青年団体を目指し努力を怠らず、50年、60年と地域に必要とされる青年団体として研鑽してまいります。私たち白山青年会議所の運動にこれからも変わらぬご支援を 賜りますよう宜しくお願い申し上げます。

スローガン

白山JC takeaction テイクアクション

理事長所信

はじめに

 1971年、白山青年会議所の前身である松任青年会議所が、460番目のLOMとして産声を上げた。チャーターメンバーの先輩方は、恐らく創立準備に当たり、計り知れないエネルギーと時間を費やし、時には白熱した議論を交わし、ご苦労をなされたのではないだろうか。「この地域の発展に寄与するために青年会議所が必要不可欠である」との共通目的のもと、熱き志を持つ青年たちが集い創立に向け尽力され、今日に至っている。

 私たちの住み暮らす白山市にJC運動の灯がともされ、48年という歴史を積み重ねて来た。この意志と基盤は、社会情勢が大きく変化すれども「明るい豊かな社会の実現」という理想のもと、地域や社会の人々のためを想い、会員同士が切磋琢磨し一途に活動へ邁進し、自らの存在意義を見出し、個々の資質向上を図りながら住み暮らす地域の未来を真剣に考え活動を行って来た。この「変革の能動者たる精神」は、私たちに脈々と受け継がれている。青年会議所という組織に現在、私は身を置き多感な青年期にJC活動を通じて、日頃感じ得ない体験や経験が出来ることを誇りに思うと共に、この精神を伝統として脈々と紡いで来られた先輩方に感謝と敬意を表し、地域の明るい未来を描くために白山青年会議所49年目の歩みを進めたい。

変革の能動者たるJAYCEE

 私とJCとの出逢いは、身近な先輩に「青年会議所って所に見学に来ないか」と誘われたのがきっかけである。当時、会社を創業し法人格を取得して間もない状況だった。日々勝負「結果がすべて」と強く思い、すべてのプライベートを置き去りにして社業に没頭する毎日を過ごしていた。一方、心の奥底では、家庭・会社のリーダーとしてこのままの環境では「家族や社員が喜ぶ環境でない」と悩む悶々とした私がもう一人いた。そんな矢先に先輩からのお誘いである。リーダーとして私自身の考えを見つめ直す良いヒントがその場所にあるのではないかと、期待を持ち入会させて頂いた。

 JC活動を通じ様々な役職を頂き、多くの先輩方や仲間、そして地域の方々と関りを持つことが出来た。この出逢いによって、多くの教えや気づきを頂くことになり、その度私自身の至らなさを強く痛感し反省する機会に恵まれた。よくよく考えると「人は、人によって磨かれる」その言葉通り、自己中心的な考えだった私が、JC活動を通じ様々な機会と人との出逢いを通じて、多くの体験から学び経験を積み、少しずつ意識が変わり始めたのである。

 「期待に応えたい、役に立ちたい」という気持ちが心から芽生え、喜びへと変わり「社会や人さまのために頑張りたい」という想いやりや心遣いの大切さ「利他の心」を学び得るきっかけとなったのである。

日頃、私たちは仕事に励み家族を養い、子を育て、地域と関りを持ちながら生活を送っている。今日の環境は、当たり前ではない。先人たちが、未来を見据え「今日よりも明日」という気持ちで、少しでも住み暮らす地域を良くしようと尽力され、未来を担う子ども達のためにと、努力されて来られた積み重ねで、私たちは幸せに生活を送ることが出来ている。青年世代である私たちは、先輩方から引き継がれたこの地域の発展を仲間と共に「和」をもって真に願い、向き合って行かなければならない。私たちJAYCEEは、課題に対し迅速に行動するスピード力、地域の未来像を考えるイマジネーション力、地域に必要な人財とされるリーダーシップ力を修練し、身に付ける必要がある。

 そしてJC活動を通じて住み暮らす地域の未知の可能性を切り開き、次代の青年たちにこの想いを紡いで行かなければならない。それこそが、変革の能動者たるJAYCEEとしての使命であると私は考えている。

「HAKUSAN JC」志高くあるために

 近年、日本各地の青年会議所において会員数の減少、平均在籍年数の低下などの原因により組織の「決まり事」の体得や継承が困難な状況におかれている。

 上記の懸念を改善するべく昨年度、白山青年会議所版「JCプロトコル」を策定した。これは、先輩方が連綿と受け継ぎ、守り抜いて来た組織としての「決まり事」を後世に渡って、短期間に且つ正しく理解して貰うために、また価値観を共有した連帯感のある組織へと願いが込められ作成されたのである。魅力的な組織であるためには、上記に記した願いを実践し継続させていく必要があると考える。白山青年会議所版JCプロトコルを策定するだけでは不十分であり、組織全体に推進しメンバーに「決まり事」という意識を自覚させ実践させていく必要がある。

 メンバーが、各々の立場で活動に参画し月に一度全員が一堂に会する場が例会でありLOMの基盤である。基盤が揺らげばLOM全体は揺らいでしまう。まずは、全メンバーの有限なる時間を無駄にさせないためにも、有機的な運営が必要不可欠だと考えている。年間を通しプロトコルに沿った定例会の実施を行って頂きたい。

 そのためには、プロトコルをしっかりと推進させ「決まり事」としてLOM内に定着させる必要がある。それが結果的に「修養を積む」ことにつながりメンバーの知識を高め、品性を磨き、自己の人格形成に努め、組織の「和」を生み出すことにつながるのである。これまで伝統として紡いで来た白山青年会議所の組織力を継続的に機能させていくために、これまで以上に価値観を共有し連帯感のある志高い組織へ昇華させなければならない。

 だからこそ私たちは「定款」に記載されてない、今を生きる青年の力強い姿を見せ、先輩方が紡いでこられた伝統や高いパフォーマンスを発揮する青年会議所を後輩たちに対し残していく責務がある。そのために規律を重んじ、白山青年会議所の魅力となる例会を推進して行こうではないか。

愛する人と住み暮らす地域を護るために

 私たちが活動拠点とする白山市は、日本三名山である霊峰白山を有し市南部は、山岳地域で県内最大級河川手取川は北へと流れ、中流で西へと曲がり市北部にあたる下流域で手取川扇状地を形成して日本海へと注ぐ。白山市域は、暖流の流れる日本海の影響を受けて積雪が多く、霊峰白山から日本海にかけての狭い範囲で水循環(水の旅)が生み出されていることから、市全域が「山-川-海そして雪 いのちを育む水の旅」をテーマとする白山手取川ジオパークとして認定されている。そして、その自然の美しい景観と共に自然の恩恵を受けながら各地域で歴史・伝統・文化が培われた。ここに住む人々は、自然と共に生活を送って来たのである。

 近年、日本各地で自然災害が多発している。2011年3月11日東日本大震災、2016年4月14日熊本地震、2018年7月西日本豪雨、9月北海道胆振東部地震等、自然災害が発災している。私たちは、日本各地で発災したこれら多くの自然災害を私事の様に捉えているであろうか。実際に自身に降りかからなければ、私事に捉えにくいことは人間の性ではないだろうか。

 昨年度、白山青年会議所は白山市社会福祉協議会と「災害時における協力に関する協定書」の締結調印を行った。これは、白山市内で大規模な災害が発生した場合において、被災地の状況とニーズを迅速かつ的確に把握し、効率的・効果的な支援活動を行うため、相互に協力を行うことを目的とした協定書である。実際、白山市内で大規模な災害が発生した場合に迅速かつ的確に把握し、効率的・効果的な支援活動を行うためには、私たち自身が防災に対する関心を持たなければいけないし、被災時に備えるための知識や災害ネットワークのコンテンツを知り学ぶ必要があると考えている。

 何故なら、各諸団体と協力し支援する場合において、現段階では右往左往してしまう。災害時による被害を出来るだけ少なくするために、一人ひとりが自ら取り組む「自助」、地域や身近にいる人同士が助け合って取り組む「共助」、国や地方自治体等が取り組む「公助」が重要であり、実際に発災時での初動対応、物資の供給、復興支援はどのように対応すべきか。青年会議所として最大限に各種団体と有機的な連携を行うために、どの様に機能するべきなのだろうか。

 災害ネットワークの構築や今後起こり得る災害に備えなければいけない。自然の恩恵を受け発展してきた愛する地域が、苦難に見舞われた時に、私たちが家族や地域の人々を護るために、メンバー各々がリーダーシップを発揮し、災害時に対し最高の地域貢献につながる「知覚動考」となる事業を図って行こうではないか。

「誰一人取り残さない社会」白山青年会議所の使命

 「誰一人取り残さない」をテーマに地球に住むすべての人が、今よりもっと暮らしやすい社会を実現するため、2030年までに経済・社会・環境をめぐる様々な課題への取り組みがSDGs(エスディージーズ)である。2015年9月、国連に加盟している全ての国が、取り組むと決定され17のゴール(目標)と169のターゲットからなる「持続可能な開発目標」のことである。

 現在、世界には様々な課題が存在する。例えば、貧困や環境問題を解決するには発展途上国だけではなく、先進国も含め世界中の人が関わる目標が必要ということでSDGsが国連で採択された。環境や生活を破壊することなく、住みやすい世界を実現するための世界共通の目標であり、SDGsの実現には、一つひとつの目標を他人事ではなく自分事と捉え行動に移すことが必要である。

 例えば、日本では8つの優先課題の取り組みを行っている。「①あらゆる人々の活躍の推進 ②健康・長寿の達成 ③成長市場の創出、地域活性化、科学技術イノベーション ④持続可能な強靭な国土と質の高いインフラ整備 ⑤省・再生可能エネルギー、気候変動対策、循環型社会 ⑥生物多様性、森林、海洋等の環境保全 ⑦平和と安全・安心社会の実現 ⑧SDGs実施推進の体制」を設定し、地方自治体や企業へ取り組みをお願いしている。また、地方自治体の取り組みでは、地域活性化の原動力となる。

 昨年6月15日に地方創生分野における日本の「SDGs未来都市」29都市が選定され、石川県においては、白山市と珠洲市が選定された。国連でSDGsが採択され3年が経ち、この取り組みを白山市民の方はどの様に捉えているのだろうか。まずは、白山青年会議所として、白山市の「将来ビジョン・地域の実態・自治体SDGsの推進取り組み」を学ぶべきであると考える。そして、白山市の持続可能な社会に向けた総合戦略を知り、学ぶだけではなく私事と捉えるために持続可能な事業モデルを構築し実施を図りたい。この機会を設けることで、私たちの地域に対する活動に新たな風を吹かせることになると確信する。

 持続可能な社会を目指すに当たり数多くの課題が山積している。日本各地において地方への人材還流や雇用体制など、地方への人の流れや仕事の創出の課題、また女性活躍の推進においては、安心して働ける環境や出産・子育て支援など、多くの地域社会課題が上げられる。私たちは様々な課題に対し真摯に向き合い、学び、議論を交わし改善策を考えしていく必要があるが、私はそれだけでは不十分と考える。

 やはり実際に行動を起こさなければ「机上の空論」に等しく地域活性の原動力に結び付かないからである。SDGsの多目目標の実現を目指すためには、私たちだけでなく広く市民や企業にSDGsを知って頂く機会を設ける必要がある。何故なら地域活性につなげるためは、白山市全域が私事として捉えなければ、今よりもっと暮らしやすい社会を実現することなど、到底叶わない目標となる。

 さらに多くの市民や企業に共感を生む必要があり、様々な手法を使い、可能な限り情報を発信することも考え行動を起こさなければいけない。これらの取り組みを白山青年会議所の使命と捉え率先して行動に移し努めて行こうではないか。私たちにしか出来ないアプローチの仕方が必ずあり、行政や各種団体や企業よりも一歩も二歩も先行く存在となれば、白山市において白山青年会議所のプレゼンスは、必ず向上していくはずである。

 またSDGsを活動拠点である白山市全域に広めていく活動は、2030年に社会を牽引している私たち青年世代の使命として課せられているのである。地域の未来は、私たち自身に掛かっている。「ワクワク・ドキドキ」心躍る将来の展望を描いていこう。そして「誰一人取り残さない」社会の実現へ向かって突き進んで行こうではないか。

「ALL白山」未知なる可能性を秘めた絆

 2014年、石川県青年友好3団体「青年会議所・商工会議所青年部・商工会青年部」が地域活性の想いをひとつに「青年同士の交流、連携」や「啓蒙活動の協力」などから石川県の活性化や更なる友情を目的として締結調印式を行った。同年、白山市においても青年団体の垣根を取り除き各団体との有機的な連携を図り白山市の発展のために、白山市青年友好団体大交流会が、白山青年会議所の主導のもと鶴来の地で開催し、この活動がスタートしたのである。この交流会が継続的に開催され、各青年団体とのつながりが年々着実に深まっていった。2016年、白山市青年友好3団体を密接なつながりとするために、2カ月に一度広域連携会議を開き、同年6月に青年友好3団体締結調印式及び大交流会in白山麓を開催し「ALL白山青年サミット」という組織を誕生させる成果を生んだのである。

 この組織の誕生は、平成の大合併後10年間、各青年団体の活動理念の違いにより結び付きが軽薄であった白山市内各青年団体にとって「白山はひとつ」の想いのもと青年の叡智を集結させ、未来へ紡ぐ青年たちをひとつに束ねる一助となるに違いない。現在、ALL白山青年サミットとして独自の事業を展開し、行政との連携を深めつつある。

 白山青年会議所として白山市各地のコミュニティとなる無限の可能性を秘めたこの組織を各地域の実態を把握する場や情報を収集する場、地域課題の改善を目的にする場として捉えていき、さらに各単会のフォロアーメンバーにまで「白山はひとつ」の想いを醸成していかなければならない。何故なら、一つ例えるならば、近年日本各地で発災した自然災害が白山市内で同様に発災した時、このコミュニティの輪が必ず生かされることに間違いなくなるからである。

 これまで築き上げてきた組織のネットワークを最大限に活用し、行政との関係性も緊密化することを視野に入れることで、組織の存在価値を見出すことになる。だからこそ組織の存在価値を波及させ必要がある。何故なら各単会のフォロアーメンバーに「白山はひとつ」の想いを波及させることに努めていくことは、この組織の可能性を急速に広げる結果を生むことにつながるのである。白山青年会議所内においてALL白山青年サミットの活動を発信・周知し、メンバー全員に事業の参画を促すことは、メンバー各自が事業を肌で感じる機会、各地域の実情を知る機会、刺激を得る機会となりメンバー個々の成長の一助になると確信する。

 また、各青年団体のメンバーにおいても同様なことが言える。ALL白山青年サミットの活動は、白山市の発展に寄与するだけでなく、白山市内各青年団体に対して愛する地域の未知なる可能性を秘めた「絆」を拡げる原動力となる。各地域のフィールドを超え集うことは、地域の青年たちの多様性を生かし、良質な刺激を受ける効果的な手段になると確信する。

 将来、ALL白山青年サミットが、石川県各地の青年団体に魅力的に移る組織へと昇華した時、白山市から石川県全域へ良質な元気のエネルギーを波及することになるだろう。こういった形も地域のためになるに違いない。なぜだか自然と心が高鳴る。この様なイメージを大切にしていきたい。ALL白山青年サミット事業や白山市内各青年団体メンバーと心躍る期待感を持ち、触れ合って行こうではないか。

「未来予想図」白山青年会議所の未来を描く

 2020年度、白山青年会議所は創立50周年という歴史の扉を開くことになる。これまで「明るい豊かな社会の実現」の理想の基に数多くの先輩方が、JC活動を通じて地域の社会的課題に対し真摯に向き合い、議論を交わし、行動に移すことで、意識変革を繰り返し、JC活動を展開してきた。常に運動が迷わぬように羅針盤的役割を果たす5ヶ年中期ビジョンを策定し運動を紡いできたのである。

 2015年5月に、次なるステージに向けた成長シナリオとなる中期ビジョン「未来への責任 Responsibility for the future」を発表した。私たちは、この中期ビジョンをこれまでの運動の支えとし「エリア白山」の未来像をメンバーと共に真剣に考え歩んで来た。

 これまで50周年ビジョンの推進において、様々な想いを巡らせ事業を展開してきたのである。松任海浜公園内で行った「CCZフェスティバル」では私たちと行政、そして、地元の方々や学生たちを巻き込み、一緒に地域活性化事業を行ってきた。学生たちにとって「まちづくり」に携わる最高の機会であり、学生たちが携わった分野を事業後に学生たち自身で検証し、課題を見出し、改善案を考え発表する一連の作業サイクルで得た経験は、今後の人生において良質な刺激となったに違いない。

 また、松任海浜公園の利用とビーチの利用促進や若者たちの海離れの改善を図るために、継続事業の基盤を残しつつ、ビーチの空間に焦点を当てビーチスポーツという枠を拡張したことで、ビーチサッカー北陸信越地区予選大会の会場誘致に結び付ける成果をあげ、新たに松任海浜公園の魅力ある価値を創造したのである。中には北陸新幹線白山駅設置誘致活動等、行政と市民と共に活動を行い、成果として結び付けることが出来なかった運動もあるが、この地域の未知なる可能性を切り開き、今を生きる私たちの力強い姿を示すことが出来たのではないだろうか。そして一つの時代が終わり、新たな時代が始まる節目を迎えるに当たり、50周年ビジョンを検証し今後の白山青年会議所の運動をどの様に展開するべきかをメンバー全員で考え、50周年ビジョンの総括を行いたい。

 私たちが想い描く「エリア白山」はどうあるべきだろうか。これまで、その時代を生きる先人たちが導いて来たビジョンは、その時代の地域課題を真摯に見つめ改善に立ち向かい地域の進むべき将来を提言しているのである。その時代を生きる青年たちの熱い想いが込められていると強く感じる。今を生きる私たち青年の使命は、次なる「エリア白山」を明るくイメージし、未知なる可能性を切り開くことである。

 中期ビジョンの策定は、地域の将来の理想像や未来の光景、私たちが成し遂げなければいけない目標の根幹を示すわけである。社会の多様性が拡大し急速な変化をしていく現在だからこそ、新たな時代のメンバーが迷わぬように、そして力強く運動を展開できるように多角的視点から振り返り、現状を確認し、多角的に考え将来をイメージし中期ビジョンを描かなければならない。その過程で見えてくる課題を一つひとつクリアにし、未来の指針となる軸を生み出そう。今を生きる私たち青年が目指す未来を明確に示し、そして次代へ託すために新たなビジョンを描いて行こうではないか。

結びに

 私たちは、家庭・社業を持ち多感な青年期を過ごしている。現在、私たちは自身の意志で青年会議所に入会し、自身や地域の未知なる可能性に挑んでいる。時には、JC活動を通し行き詰まり、苦痛を感じ「どうすればいいんだろう」と考える時もあるだろう。また、家庭・会社との共有財産である時間をJC活動に充てることに疑問を抱いたりもするだろう。また、JC活動を無駄と感じる時もあるだろう。でもそれを感じるって、幸せなことと思いませんか。

 何故なら、悩みや疑問を抱くことは自身の殻を破ろうとしている克己心の現れである。すなわち良い意味の転換期と私は考える。疑問や悩みや無駄と思うことも体験して初めて分かり、結論が出るのである。中には、その時の感じ得なかったことが後になって必要だったと思うこともある。「しっかり取り組めば良かった」って、取り組まなければ反省や気づきは得ることはできない。私たちがJC活動で体験し得た経験は、個人の成長や組織の成長そして、社業の成長へつながり地域の発展に結び付くのである。

 私は、これらすべてが関連性を持っていると確信している。当たり前だが、人は一人では生きていけない。誰かと関わり合い切磋琢磨し、様々な事柄と向き合い歩んでいるのである。私たちが苦楽を共に分かち合う場所が、住み暮らす地域であり、その集合体が住み暮らす「国」日本である。青年世代という限りある期間に、青年会議所で与えられた機会を思い切って体験し学んで行こうではないか。これから迎える白山青年会議所49年目の様々な活動を臆することなく、縁あって出会った仲間と共に、自身の将来や住み暮らす地域の可能性をイメージして、世のため、人のため、自身のためにそして、子や孫のために皆で力を合わせ、心躍るシーンを描き地域の未来をデザインして行こうじゃないか。